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お客様に近いところで、社員が笑顔になれる会社

西尾 智之 (にしお ともゆき)

株式会社西尾硝子鏡工業所

代表取締役

インタビュー

プロフィール

  • 出身地

    東京都

  • 尊敬する人

    佐藤肇 牟田學

  • 座右の銘

    「一期一会」、「不易流行」

  • 習慣にしていること

    朝の散歩

  • 愛読書

    特になし

今までのご経歴など、自己紹介をお願いします。

大学の卒業発表の日に留年が決まり、内定していた企業にお詫びに行くと、「この1年の過ごし方が君の人生を決める」と言われ、奮起して徹底的に数をこなす就職活動を実践しました。
入社した大手商社で将来的に海外での仕事を目指そうと感じていた頃、父親が急逝して家業を継ぐことになります。

大手商社の雰囲気と職人さんの多い町工場とでは全く雰囲気が異なり、社内のコミュニケーションに苦労しながらも目瀬を合わすことに意識を置きながら粘り強く業務に励みました。

2000年、リリーフで社長をやっていた母親が60歳になったのをきっかけに33歳で社長に就任します。工場の増改築、IT投資などを行い、また社内的には組織開発の手法を通じて社内の風通しの改善に取り組みました。

趣味はスキューバダイビング、ゴルフです。

事業内容についてお聞かせください。

百貨店やショッピングセンターといった商業施設のテンアトた店舗で使われるショーウインドーやショーケースのガラスの加工や取付を主業務としています。
特にスーパーブランドや宝飾品の店舗などで使用されているガラス同士を接着するフレームなしのショーケースの分野に強みを持っています。中でもガラスの小口(ガラスを切断した際の端面)を45度に傾斜して接着する分野では、ライバル企業からも依頼がくる非常に強い分野です。また最近ではガラスが本来持っている反射する機能を低減させたガラス、低反射ガラスを使用したショーケースの提案も行ったいて、2017年4月20日にオープンした「GINZA SIX」にあるCITIZEN様のFLAGSHIP STOREに採用されています。最近ではこのガラスの小口を45度に傾斜して接着する技術という強みを生かして、自社製品、ブランドであるショーケースを作れるメーカー機能の確立に向けて」現在始動中です。

一方でブランドを強く意識した事業で BtoCの分野での「MIRROR-STYLE」事業も推進中です。
都心のタワーマンションの高層階に住む富裕層をターゲットとして、空間を生かす提案を付加価値要因として玄関やリビング、窓際の柱面といった箇所へお客様からの要望やイメージを形にしていくミラー貼りを通して実現していきます。商業施設での施工で培ったミラーの効果的な使用方法、自社向上を持っているためある程度無理を聞いたミラーの加工など、規格品とは異なったオーダーメイドの対応が可能である点がお客様から評価をされています。


会社のビジョン、ミッションについてお聞かせください。

当社は1932年に創業して85年が過ぎています。15年後に見えてきた100年企業となり、その先も続けることのできる「長く続く企業」を目指しています。
特に事業の「質」を強く意識した経営を目指しています。職人さんを抱える企業として「お客様に近いところで仕事のできる会社」「職人さんが笑顔になれる会社」になりたいと考えています。AIやIoTといった時代の大きな変化の中で「ヒト」にフォーカスして「あなたから買いたい」と言われるような、お客様から強く必要とされ、選ばれる会社になりたいと考えています。
そのためにはモノづくりの基本である技術力をさらに磨きあげること、お客様の気持ちになって提案できるソフト面の力がとても重要になってくると考えています。
そういった地道な作業を繰り返しながら、将来的には自社の技術面の強みを生かしながら、自社ブランド製品を世に出せるような「西尾ブランド」を気づいていきたいと考えています。特にショーケースの分野で生活空間やライフスタイルに笑顔がもたらせるオリジナリティのある製品作りをしていきたいと考えています。


「こんな人と会いたい!採用したい!」の「こんな人」と、その理由をお聞かせください。

私が「会いたい!」と思う人は自らのことに対して謙虚な方です。

学生時代に大きな挫折を味わい、ご両親をはじめ周りの方々に「感謝」の心を持った方です。私が20代、30代の前半の時の自戒の念から思うことです。特に「感謝」するとういうことは、満たされているとなかなか自分自身で意識できないものです。今がすべて当たり前になってしまうからです。仕事をしていく上で、スキルや能力といった部分は当然に必要ですが、これは会社に入ってからでも十分養えるものだとと思っています。
新入社員の時は同期や先輩、上司から影響を多大に受けると思います。一方で自分が先輩になれば、今度は後輩のお手本になるとか、影響を受けます。

ヒトは皆そのように非常に身近なヒトからの影響が大きいです。その時に本人が持っている「感謝」の心を普通に持っているヒトは職場で周りから大いにうけいれられると思います。そのような方に来ていただきたいと思います。人生の成功は相手に対して、また家族や身の周りの方に対して「感謝」できるところから始まる、と思っています。
そういった中で学生時代や若い時の大きな挫折の経験は貴重なものです。自分の思い描いて様に物事が進まない時こそ、周りの意見に耳を貸せる時でもあり、そのように暖かい目で自分を見てくれていることに対して「感謝」の気持ちが当然のように湧き上がってくるからです。

学生へのアドバイスをお願いします。

「若い」というのはそれだけでとても価値あるものだと思います。
それは失敗が許される、ということでもあります。失敗をするということは、「挑戦」してみないとうまくいったのか?失敗してしまった(失敗というよりは何が足りなかったのか?)ということが、分からないということだと思います。

時間は誰にとっても「24時間」平等ですが、その中身は大きく差がついてくると思います。自分の人生を振り返ってみても例えば部活に専念した、全国大会を目指したけど出れなかった。

志望する学校を目指して一生懸命に勉強したけど合格しなかった、というような経験は、確かにその瞬間では大きく挫折をして、傷ついたかもしれませんが、後々振り返ってみると代えがたい素晴らしい価値ある経験となって自分自身の考え方や所作に影響を及ぼしているはずです。うまくいかなかった結果よりも目標を決めて行動し続けた行動やプロセスそのものが意味あるものだと思います。そういった意味において、成功への近道とは?失敗しないやり方とは?とかHOW TOにこだわることなく目の前にある現実をしっかりと受け止めて、しかし、目標はあくまでも高く、そして遠くに設定して遠くと近場を行ったり来たりしながら、多少遠回りしても構わないと思うので、着実に進んでいってほしいと思います。 

ある方が言っていました。「失敗しないように生きる、あるいは失敗のない人生はそれ自体が失敗である」。頑張って下さい!
株式会社西尾硝子鏡工業所

取材日 2017年11月

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