インターン事例

社長の鞄持ちがきっかけで入社、3年目で活躍人材へ

2023年入社
澤井 翼
株式会社クリテック工業 代表取締役
若林 勇二

株式会社クリテック工業

橋梁用伸縮装置の設計・製造・販売・施工を手がけるメーカー。全国に約70万橋ある橋梁の安全を支えるジョイントメーカーは国内に20社ほどしかなく、希少な存在として公共インフラを担っている。道路や橋を守るこの事業は、災害や経済危機の影響を受けにくく、社会に欠かせない。“Create”と“Technology”を重ねた言葉である社名「CRETEC」には、技術を磨き社会に貢献する姿勢が込められている。

  • 社長の鞄持ちをしてみたいと思ったきっかけを教えてください

    若林社長:導入した理由は大きく2つあります。ひとつは採用につなげたい。もうひとつは、私自身の経験です。私は31歳で初めて就職し、社会人経験のなさから「こんなことも知らないのか」と言われ苦労しました。だからこそ、学生が早い段階で社会の実像に触れることに、大きな意味があると思います。
    社長の鞄持ちは、学生にとっては学びになり、会社にとっては採用や教育につながり、最終的には社会に還元されると考えています。

    澤井:大学3年のとき、他大学との交流会で社長の鞄持ちを運営している方に出会い、初めてその存在を知りました。「なんだろう?」と気になり、話を聞くうちに挑戦したくなりました。
    当時すでに商社から内々定はありましたが、営業への関心は別に持っていました。その話をしたところ、「元営業マンの社長がいる会社がある」と教えてもらい、直接学べる機会は貴重だと感じて参加を決めました。

  • 3日間のインターンの内容と、入社までのいきさつを教えてください

    澤井:営業に同行したり、社員の方と話したりと、一般的なインターンでは得られない体験ができました。経営者の方々との会食では、商社とメーカーの違いなどアドバイスをいただき、それをきっかけに、「自分の関心や方向性は商社よりもメーカーのほうが近い」と感じました。

    若林社長:私は内心では入社してもらえたら嬉しいと思っていましたが、強引に誘うことはしませんでした。大事なのは本人の意志ですから。もし他の会社を選んでも、それはそれで応援したいと思っていました。

    澤井:当初の予定が終わったあとも、もう少し体験してみたいと思い、自分から数日間の延長をお願いしました。その追加の日々の中で、社員の方々とさらに深く話ができ、現場も見て回るうちに、「ここなら自分のやりたいことを実現できる環境がある」と思うようになりました。

    若林社長:正直、こちらとしては「どうするんだろう」とヤキモキしていました(苦笑)。最終的には、澤井さんがしっかり会社を見たうえで決断してくれた。だからこそ、入社後のギャップも少なかったと思います。お互いにとって良い形になったのではないでしょうか。

  • 入社して大変だったことはなんでしたか?

    澤井:正直なところ、全部大変でした(笑)
    営業でも相手によって説明の仕方が違い、役所向けと施工会社向けで話すポイントを変えなければならず、最初は戸惑いました。図面を読むのも難しくて、平面図や断面図など、どこから見ているのか理解するだけでも一苦労でした。ただ、先輩方が根気強く教えてくださり、少しずつ分かるようになりました。

    若林社長:澤井さんは淡々と見えますが、実際は大変だと感じていた。その実感を後輩に伝えることは、入社間もない人の支えになり、本人の成長にもつながる。ぜひ伝えてほしいですね。
    相手に応じて話し方を変える営業は、私が前職で培った経験を基に築いたもので、弊社の強みです。社員には身につけてほしい部分ですが、澤井さんもその一端を体感してくれていると思います。

  • 今後の目標はありますか?

    澤井:社長のお話にもありましたが、まずは後輩に自分の経験を伝えられるようになりたいです。
    仕事面では、時間をうまく使いながら効率的に進めることが課題です。将来的には、大型橋梁向けの難易度の高い現場にも挑戦し、そこで自分の力を試し、専門性を磨いていきたいです。

  • 若手社員に期待していることは何ですか?

    若林社長:一番は、自分で考え動ける人になってほしいです。与えられた課題をこなすだけでなく、やりたいことがあれば自分から手を挙げ、挑戦してほしい。その姿勢が成長につながります。
    弊社は公共インフラを支えるメーカーです。技術や知識に加えて、人としての力も問われるからこそ、自分を磨き続け、仲間と協力しながら成長を重ねてほしいと思います。

  • 社長の鞄持ちを通じて、どんな学びがありましたか?

    澤井:営業に「これが正解」というものはなくて、相手や状況によって伝え方を変える必要があると学びました。実際に社長の営業に同行して、その姿を間近で見られたのは大きかったです。

    若林社長:私自身、学生の素直な反応や質問から「そうか、そう見えるのか」と気づかされることがあり、互いにとって学びになると感じています。

  • 社長の鞄持ちは、どのような学生や企業に向いていると思いますか?

    澤井:学生は、現場を見たり経営者や社員と接したりすることで、自分の進路を考えるきっかけになると思います。特に、これからの方向性を模索している人は、大きなヒントになるはずです。普通の就活イベントでは経営者と直接話す機会はなかなかありませんが、社長の鞄持ちではその距離の近さが大きな学びになります。

    若林社長:澤井さんの話にもありましたが、就活にとどまらず、自分の人生やキャリアを考えるきっかけになるのが、社長の鞄持ちの良さだと思います。特に、自分から学びを求めて飛び込んでくる意欲的な学生にとっては、大きな成長の機会になると思います。
    企業にとっても、採用や育成の機会になるだけでなく、社会貢献につながる取り組みです。意欲ある学生と接することで、受け入れる側も良い刺激を受けるでしょう。

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