インタビュー

電子工学専門学校卒業。北上産業へ入社後、友人の紹介で別会社へ転職。プログラミングの仕事に就き、3年勤務。北上産業の工場移転の話が出たことを機に、再び北上産業へ。同時期、兄も仕事を辞めて入社。2003年「もう二度と辞めない」と覚悟を決め、入社。

北上産業株式会社は、食品から医療、雑貨までの商品を包むパッケージ（袋）の企画・製造・販売を行っています。私たちは日常生活でよく目にするパンやお菓子のフィルム包装を提供し、これらの商品を美しく、安全に包み込むために複数の工程を経て最適な包装を作り出します。その結果、店頭に並んだ商品は見た目も鮮やかで、消費者にとって手に取りやすい商品となります。
当社は大手企業のプライベートブランドからアニメ系カードケースまで、様々な分野で活躍しています。これらの商品に対して最適な包装を提供することで、消費者の生活を豊かにし、社会貢献を実現しています。
特に、当社はグラビア印刷加工とドライラミネート加工を通じて、高品質な商品を提供しています。これらの技術は、商品の価値を高めるだけでなく、消費者に最高の体験を提供します。これからも当社は、技術力と創造力を活かし、より良い商品作りに努めてまいります。それが当社の使命であり、これからもその道を追求してまいります。

今思えば、最初に北上産業に入社したときは、「やらされている」感が強かったです。親がいるから、みんなが嫌がる仕事もやらなければいけない。休日出勤も、朝早く来て最後に帰ることも当然だと思っていました。

転職し、プログラミングの業務に就いたときは、とことんやりました。親の力も、バックアップも何もありませんから、自分がやるしかありません。学生時代もあまり勉強は好きではありませんでしたが、当時は必要に迫られてがんばりました。愛読書にあげた1冊も、当時読まされた本です。

2代目には「レールが敷かれている。レールにさえ乗っかっていれば、順当に進める」という話もあります。でも、親はずっとレールを引いてくれるわけではありません。絶対に自分たちが引かないといけない時期が来るんです。

2回目の入社のとき、私は兄である社長と一緒に会社を守ろうと決めました。会社を守ることは、従業員の生活を守り、取引先を守ること。覚悟の入社です。

私は、転職して外の会社に勤めたことを正解だと思っています。出たからこそ、自分を試すことができました。1回目の入社では、仕事を教わる相手は社長（現在の会長）であり、自分の親です。視野も考え方も、どうしても狭くなってしまいます。

しかし、外に出て1個人として仕事を学ぶなかで、ほかの会社のやり方を知ることができました。よいと思うことは、北上産業にも取り入れています。例えば、コロナ禍の前から取り入れていたリモート営業も、そのひとつです。

学生時代に一番好きだったことは、友達と遊ぶことでした。徐々に視野が広がり、やれることが増えて、行動範囲も広がる時代ですよね。いろいろな趣味を持っている友達が多く、その趣味のさわりを体験させてもらうこともありました。

当時はバンドをやっている人が多かったので、僕も影響を受けてギターを買いました。今は弾けませんが、実際にやってみたからこそ、その難しさを知りました。もっと簡単に弾けるのかと思っていたら、結構難しいものですね。

今できることを、本気でやってください。遊びでもなんでも、とことん全力を尽くしてください。そうすれば、視野が広がり仲間が増えると思います。今は、SNSも含めて、つながりやすい時代です。

何かに真剣に向き合っていると、そのものに対して、人がどんどん集まってくる。すると自分の得意分野になり、自信につながって、新しい情報も入ってくると思います。そして全力でやりたいものがまた見つかるんじゃないでしょうか。真剣にやらないと、中途半端なままでは、何にもつながらないと思うんです。

これは、学生時代だけじゃなく、社会に出ても続けてください。腐ることなく、今置かれている立場で何ができるだろうと考えてください。「つまらない」と思うことは、簡単です。でも、その中に楽しさを見つけられる人になってほしいです。