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ユニークポイントを武器に。
語学特化の人材派遣業

久野 華子 (くの はなこ)

株式会社トライフル

代表取締役CEO

インタビュー

プロフィール

  • 出身地

    大阪

  • 尊敬する人

  • 座右の銘

  • 習慣にしていること

    ジム通い

  • 愛読書

今までのご経歴など、自己紹介をお願いします。

元々はある企業でWebマーケッターを担当していました。仕事自体は楽しかったのですが、周囲の様子から仕事と家庭の両立の難しさを感じ、3年後に退職。

Webクリエイターの学校に通い、お世話になった方々と話す中で「周りや世間、常識だけにとらわれて、自分が本当にしたいことを見失ったまま就職しても、同じことの繰り返しになってしまう。」と気づきました。

学校卒業後、バックパッカーで世界一周の旅へ。訪問したのは約40ヵ国、話した人を含めると100ヵ国を超えます。発展途上国の人と話す中で、ビザの渡航可能範囲や収入格差を目の当たりにし、生まれた国で可能性が決まっていることにショックを受けました。差を変えたいと強く思ったことが、起業の原動力のひとつです。

また、旅に出る前には派遣で働いていたこともあります。スポット勤務の場合、国籍や立場を問わずに働くことが可能です。この経験も、現在の事業へとつながっています。

事業内容についてお聞かせください。

現在の事業のメインは、外国語スキルに特化したイベントや展示会への人材派遣です。内容は、商品説明やサンプル配布、受付や誘導などさまざまですね。女性だけでなく男性にも活躍いただいています。「イベントスタッフ+語学」「イベントコンパニオン+語学」「イベントMC・司会者+語学」といった形で、全て語学に特化することで、通常の派遣業との差別化を図りました。ニッチな部分ではありますが、弊社の強みを存分に打ち出せていると感じています。

すでに海外にも展開し、海外のスタッフさんたちとも直接契約を結んでいます。独自の採用ルートを設けているため、中間マージンを支払う必要がありません。そのため、お支払いしている金額は相場の1.5倍〜2倍です。発展途上国での雇用を少しずつ生み出せている実感もあり、「人材のフェアトレード」とお話しすることも多いです。語学堪能で真面目な方が多く、クライアントからの評価も高いです。

会社のビジョン、ミッションについてお聞かせください。

弊社が描いているビジョンは、誰もが自分らしく働けるような関係を築くことです。人と企業を“職”という形でマッチングしていますが、マッチングがうまくいけば、企業と働く人双方にとってメリットがあります。

現代社会では「今のこの仕事が一番好き」と思えないまま働いている人も多いのではないでしょうか。人生の中で仕事に費やす時間は、とても長いものです。

全ての人が好きなことを仕事にできたなら、人生はもっと豊かになることでしょう。もちろん「やりがいがある」「能力に見合っている」「もっと成長できる」など、仕事に求めるものは一人ひとり異なります。そのことを理解した上で、私たちの事業を通じて、輝くチャンスをサポートできるような企業でありたいと思っています。

「こんな人と会いたい!採用したい!」の「こんな人」と、その理由をお聞かせください。

運用改善に関するサポートをお願いしたいです。もちろん相手を知らない状態では、サポートはできません。まずは現場に入り、スタッフとしての経験も活かした上で、リクルーティングやサービス改善などをお手伝いいただければ。

希望しているのは、第一に、イベント自体が好きな人。そして、楽しみながら積極的に物事に関われる人です。イベントは、フレキシブルに対応しなければいけないことが多いもの。もちろん事前に準備をして臨みますが、天候の変化や思いもよらないトラブルの発生により、変更が生じるケースも多いです。急な対応、変更などのハラハラドキドキも含め、柔軟性を持ってイベントを楽しむ気持ちがある人だと嬉しいですね。

また、国内外の登録者の面接を随時行っています。英語しか話せない方も少なくありません。適性や興味にもよりますが、英語での面接のサポートを担当していただくことも想定しています。


~高い意識の中に身を置くことで、自ら成長できる環境がここにある~

「イベントスタッフ=接客」のイメージから、優秀な人がいないと危惧されがちですが、弊社運用スタッフの全員がバイリンガル以上です。登録スタッフも、東大や京大、阪大、早稲田の留学生をはじめ意識が高い人が多いです。同じ環境に身を置くことで、良い刺激を受けられると思います。

プレッシャーを感じる必要は全くありません。若さは大きな魅力であり、武器です。仮に今から留学したり、新たな言語を覚えたりする場合、学生さんと40代では吸収スピードが違います。多言語を話せるスタッフの多くは、学生時代から学び始めているため、スタートラインは同じです。

学生へのアドバイスをお願いします。

学生時代には、時間が豊富にあります。だからこそ、自分がやりたいと思ったなら周りから何を言われたとしてもやったほうがいいです。これは、私の実体験による反省からの言葉です。私も本当は、学生時代に世界一周をしたかった。でも「休学してまでやるのはどうだろう」「お金がない」「親が反対する」と、理由をつけて諦めていました。

いくら反対されたとしても、基本的には乗り越えられるはず。今やりたいと思うことがあるなら、やっておくべきです。



~これからの世の中で求められる人材になるために~

これからの世の中で求められるのは、自分のユニークポイントを持っている人。弊社の創立は2017年であり、まだまだ若い会社です。しかし小さな会社であるにもかかわらず、省庁や大使館関係、海外企業からもスタッフの依頼をいただいています。歴史が浅く年齢が若いにもかかわらず仕事を獲得できているのは、ユニークだから。そして、他にやっている人がいないから。この2点に尽きると思っています。

これからは、自分だけの強み、ユニークさを持っているところか、本当の大手企業しか生き残れない時代がやってくると見ています。

大学の間に、好きなこと、これだけは誰にも負けないといったユニークポイントを見つけてください。例えばマイナーな言語でも、突き詰めて話せるようになれば、大きな価値があります。ゲームでも、なんでも構いません。

「○○といえば自分」と言えるものをつくっておくことが、あなたの大きな強みになると思います。

この社長のカバンを持った体験者の声

株式会社トライフル

取材日 2019年09月

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