床枝衣料工業株式会社
代表取締役
床枝 啓太郎
学習院大学経済学部経営学科卒業。鉄鋼商社勤務を経て、床枝衣料工業株式会社へ入社。2年間、センターでの実務作業を経験。社長就任後は、互いに称賛し合う制度や、社員がチャレンジできる組織体制構築を進め、新しい時代の企業文化づくりに注力している。
学習院大学経済学部経営学科卒業。鉄鋼商社勤務を経て、床枝衣料工業株式会社へ入社。2年間、センターでの実務作業を経験。社長就任後は、互いに称賛し合う制度や、社員がチャレンジできる組織体制構築を進め、新しい時代の企業文化づくりに注力している。
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社長の歴史
部署間の枠を超えて関係を築いた、商社マン時代。
就職活動では家業を継ぐつもりはなく、鉄鋼商社に入社。製缶メーカーなどに鉄を卸す仕事などを担当しました。比較的アットホームな部署でのびのび働いていたものの、入社3年目で多忙な部署に異動が決まり、平日は終電まで働き、月末月初は泊まり込みで働く日々を送る。それでもうまくいかず、電車の中で何度も泣いたこともあります。
激務に追われる中、圧倒的な時間を費やして業務をこなし、個人的な関係構築を工夫し、他部署との連携を深めることで業務改善を図りました。退職後も関係が続くなど、貴重な経験を積むことができました。
28歳になった時、父親の誘いで床枝衣料工業に入社。一社員として2年間倉庫内作業を経験し、その後社長に就任。社長就任当初は経験不足に悩みましたが、センター増設に伴う営業活動を通じて、少しずつ自信を深め、社長の肩書きが、少しずつしっくりくるようになりました。 -
社長の想い
社長就任時から続く、「半端ない寄り添い方」。
会社は、働く人やその家族に対してリーチできる存在。どこまで行っても正解とゴールがないからこそ、やりがいを感じます。 倉庫業としては、入荷商品に対し、正確性とスピード性をもって出荷することがお客様の喜びにつながっています。何より嬉しいことは、お客様と一緒に成長できること。たとえばお客様の売上規模が100から120に増えれば、当社の売上も20%増になります。お客様に提供するサービスを考え、一緒に成長できる事業であることを誇らしく思っています。
当社の特徴は、半端ない寄り添い方です。自社の売上も大切ですから、条件のご相談は行いますが「一時的に経営が苦しいため、値下げをしてほしい」といった状況にも、完全に寄り添ってきました。客様側の倒産・廃業以外に、契約が終了したケースは、ゼロに等しいです。 この寄り添い方は、今までもこれからも変わりません。 -
社長の目標
お客様と社員の成長が、自社の成長。
現在、オンライン診療・調剤の増加に伴い、薬も取り扱えるように事業拡大の準備を進めています。また、5年以内に売上10億、経常利益1億。この数字を安定的に稼げる組織づくりを目指しています。ただ、これらは数字だけの話ではなく、人間関係や働きやすさも含めた話です。 働きやすさに関しては、現在、全社員がマネジメント研修を受講しています。また、雑誌「致知」を読み、意見交換する場を設けています。研修での約束は、「素心」「美点凝視」の2つ。お互いに称賛し合う文化とチャレンジできる組織をつくりたいと導入を決めました。本人が成長すれば、自ずと会社も成長できる。そんなイメージです。
取材日:2023年12月