リスナーズ株式会社
代表取締役CEO
垣畑 光哉
1965年岩手県盛岡市生まれですが、主に千葉で育ちました。1989年に立教大学法学部卒業するまでの間、当時はバブル絶頂期で、我ながら遊び倒しましたね。代表を務めるテニスサークルではイベントも精力的に企画運営して、300人から500人規模で集客しては六本木中のクラブをジャックするなど、もう悔いはないというくらいに学生生活を謳歌しました。アルバイトでフジテレビのADをしていたこともあるのですが、携帯電話もない時代、自分の腕時計だけで時間をはかり、アナウンサーにキュー出ししていたのは、鮮明に覚えています。“この瞬間、この番組は自分の腕時計にかかっている”と思うと武者震いしたものです。
大学卒業後は外資系生保に入社し、10年間ダイレクトマーケティングを経験しました。その後独立し、2001年に保険会社や保険代理店向けにマーケティング支援を行うマネーコンフォート株式会社を設立。2011年に出版社から保険の専門家として監修依頼を受けたのをきっかけに、保険プランナーを取材して、彼らのストーリーを書籍化したんです。初めての取材や出版が本当に面白くて、振り返るとここが私の大きな転機でしたね。それから、保険業界以外にも広く経営者や働く人を取材するようになって、ストーリーづくりに邁進していきました。
1965年岩手県盛岡市生まれですが、主に千葉で育ちました。1989年に立教大学法学部卒業するまでの間、当時はバブル絶頂期で、我ながら遊び倒しましたね。代表を務めるテニスサークルではイベントも精力的に企画運営して、300人から500人規模で集客しては六本木中のクラブをジャックするなど、もう悔いはないというくらいに学生生活を謳歌しました。アルバイトでフジテレビのADをしていたこともあるのですが、携帯電話もない時代、自分の腕時計だけで時間をはかり、アナウンサーにキュー出ししていたのは、鮮明に覚えています。“この瞬間、この番組は自分の腕時計にかかっている”と思うと武者震いしたものです。
大学卒業後は外資系生保に入社し、10年間ダイレクトマーケティングを経験しました。その後独立し、2001年に保険会社や保険代理店向けにマーケティング支援を行うマネーコンフォート株式会社を設立。2011年に出版社から保険の専門家として監修依頼を受けたのをきっかけに、保険プランナーを取材して、彼らのストーリーを書籍化したんです。初めての取材や出版が本当に面白くて、振り返るとここが私の大きな転機でしたね。それから、保険業界以外にも広く経営者や働く人を取材するようになって、ストーリーづくりに邁進していきました。
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事業内容
人の想いを形にして共感を生むメディア。
現在は、出版で培った取材力や編集力を以て人の想いをストーリーにして、それを読んで共感した人とつなぐメディア、「LISTEN(リスン)」を運営しています。LISTENは、人と人が「共感」でつながる場となって、様々な出逢いを創出するプラットフォームを目指しています。ご依頼をいただいたら、ご本人には想いを語っていただくだけで、3週間後にはその方のストーリーが完成するフルサポートも特徴です。
取材を受けるだけで、個人や会社の想いを言語化できるので、LISTENの他にも、会社案内パンフレットや動画、企業ホームページなど、アウトプットは様々にアレンジ可能です。私たちはこのように人の内面にあるものを形にしてつたえるということをしているんです。 -
社長の想い
採用から広がる「共感」とつながる「みんなのメディア」。
LISTENを始めてから3年半で掲載企業者数が500社、掲載コンテンツ数が2000記事を超えてきたことは、これまでの愚直な努力の積み重ねと自己評価しています。
ちなみに企業がLISTENにストーリーを掲載する一番の理由は「採用」です。中でも「新卒採用」にチカラを入れている企業が多いので、今後は、学生を想定読者にしたコンテンツも作っていかなければ、と思っています。
また、掲載企業やコンテンツが増えてきた分、「どんな企業が掲載されているのだろうか」といった検索ニーズに応えるサイトづくりも必要です。Netflixなどでも「あなたへオススメ映画」や「〇〇映画特集」というようにして、星の数ほどある映画の中からお薦めしてくれる機能があるじゃないですか。そんなしくみをLISTENにもつくって、学生からの認知を高め、そのうえで学生から「一味違う就活ならリスンだね」といわれるプラットフォームにしていきたいと思っています。
また、「採用」にフォーカスするのは当面の話で、実はLISTENのコンセプトは「みんなのメディア」というものです。今の時代、SNSによって、個人も会社も自分たちがメディアとなって情報発信する時代です。その情報(=コンテンツ)が人と人をつなぐ時代がもうそこまで来ているのです。我々のLISTENもゆくゆくは「採用」に限らず、婚活やグルメ、旅行など、あらゆる分野で人と人をつなぐ「みんなのメディア」として重要な役割を果たす世界をつくっていきます。 -
社長の求める人物像
話を聴き、創造力で新たな世界を切り拓く人。
私たちが定める行動規範の第一は「LISTEN first(まずは話を聴け)」ですので、素直に話を受け止められる人と出会いたい。これが最優先ですね。
ましてや、私たちの仕事の核は「取材」なのですから、相手の話をまずは聴き、相手への理解を深めることが大事です。
第二には、チャレンジ精神。LISTENが目指す世界観は既存のビジネスモデルに当てはまらない新しい取り組みなので、それは未開の地を進むようなものです。そんな環境を一緒になってワクワクできる人、自らの創造力で新たなアイディアや行動を起こせる人、そのような人に出会いたいです。 -
社長から学生へのアドバイス
「聴く」ことで本質をつかみ、強さを発揮する。
振り返ってみれば、前出の行動規範「LISTEN first(まずは話を聴け)」が生まれたきっかけともいえる原体験は、私の就活時期にありました。ある会社の最終面接直前に行われたグループディスカッションでのことです。周りの学生がみんな自分よりもその会社や業界のことをよく下調べしている気がして、最初はすっかり気後れしていたんですよね。仕方なく、率先して発言するよりも、他の学生の話をとにかく聴く側に回っていました。
でもよくよく彼らの話を聴いていると、勿体つけた話をしているだけで、実はたいしたことを言っていない気がしたんです。新聞やニュースで目にした情報を並べただけだったんです。
ずっと黙っていた私を面接官が最後に指名した時には、私はほかの全ての学生の発言を頭にインプットしたうえで、俯瞰的に面接官の意図を理解できた気がして、何を言ったかは忘れましたが、シンプルに本質的なことだけを語ったと記憶しています。
するとその面接官が「私の伝えたかったことは、今垣畑くんが言ってくれた通り…」と言うのです。
皆さんもこれから同じような状況になった時に、声の大きい人に囲まれて日和ることがあるかもしれない。でもそんな時こそ、黙って聴きまくる、相手がなにを求めているのか想像して傾聴する、これが奏功することがきっとあるはずです。『“聴く”は語るよりも強し』というのが私の持論です。皆さんも「LISTEN first(まずは話を聴け)」を実践してみてください。
取材日:2020年03月