東洋濾水工業株式会社
代表取締役
中村 環
中央大学商学部卒業。学生時代のアルバイト先は、リクルート。卒業後は、不動産業や建設関係の仕事に就くも、バブル崩壊や経営の行き詰まりを経験。神戸のベンチャー企業の環境関連の仕事に巡り合い、夢を持って飛び込む。その後、環境・水処理ビジネスに対し好感を持ち、30代前半に東洋濾水工業に入社。2017年、社長に就任。
中央大学商学部卒業。学生時代のアルバイト先は、リクルート。卒業後は、不動産業や建設関係の仕事に就くも、バブル崩壊や経営の行き詰まりを経験。神戸のベンチャー企業の環境関連の仕事に巡り合い、夢を持って飛び込む。その後、環境・水処理ビジネスに対し好感を持ち、30代前半に東洋濾水工業に入社。2017年、社長に就任。
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社長の歴史
環境を守り、人々に貢献する企業づくり。
私は中央大学商学部を卒業後、最初は不動産業や建設業に携わっていましたが、ある時、環境分野への強い興味が湧きました。その思いがきっかけで、神戸のベンチャー企業で環境関連の業務に従事し、さらに自分の成長を目指すべく30代前半で東洋濾水工業に入社しました。
入社当初は、現実の厳しさに直面することも多かったですが、それでも「目の前の仕事を一生懸命にこなす」という信念を持ち続けました。水処理プラントの設計や施工、保守管理業務に取り組む中で、私が目指すべき方向性が見えてきました。水は人々の生活に欠かせないものであり、その水を守るという使命に強い誇りを感じるようになったんです。
2017年に社長に就任した際、私はこれまでの経験を活かし、環境問題に取り組みながら会社を成長させ、社会に貢献するために尽力しています。社員一人一人が目標に向かって努力し、共に成長していくことで、より多くの人々に喜ばれる企業を作っていきたいと考えています。 -
社長の想い
環境保全と企業価値向上の両立を支援。
創業社長の時代は、日本にまだ「公害」という言葉が残っていました。東レ出身の創業社長は、水処理志向の高い人。独立後にとある工業試験場と組み、今の技術のベースとなるものを作り上げました。社員数10人くらいの小さな民間工場でも導入できる排水処理プラントを作ることを第一目標に掲げ、実現。公害対策を本業にし、使命として取り組んできました。 私の時代には「公害」から「環境保全」の言葉へと変わっています。例えば食品工場の場合、安全でおいしい食品の追求が命題であると同時に、コンプライアンス厳守が求められます。しかし、排水処理自体、工場にとって、生産を生むものではありません。必要なものですが、本音を言えば欲しいものではないでしょう。だからこそ、当社はコンプライアンスを守る側面と、お客様の企業価値を高め、問題解決をお手伝いする側面を持ち合わせています。
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社長の目標
技術継承と社員教育で企業の未来を創造。
2033年までに、今の技術の継承を目指しています。業界全体の課題として、今、大学で水処理の勉強をしている学生さんがほとんどいないことが挙げられます。日本のインフラが整い、就職先が極端に少なくなったためです。しかし、人口減の今も、工場で食品をつくる傾向は微増。今後の保守管理のことも考えると、事業継承の重要性は高まる一方です。当社は、責任を果たせるよう生き残りを目指します。 その上で、私個人の目標は、経営センスを養うことです。一緒に働いている仲間の生活の質の向上、社員教育の実現のため、会社の数字を上げることにも注力していきます。
取材日:2023年02月