
株式会社富洋組
代表取締役社長
近藤 雅幸
三重県四日市市出身。建設専門学校卒業後、大手ゼネコンに7年間勤務。現場監督として経験を積み、基礎体力と精神力を育む。工事中の失敗も上司のフォローを糧に、教訓を得る。2001年、27歳で富洋組に入社。2012年に社長就任。
三重県四日市市出身。建設専門学校卒業後、大手ゼネコンに7年間勤務。現場監督として経験を積み、基礎体力と精神力を育む。工事中の失敗も上司のフォローを糧に、教訓を得る。2001年、27歳で富洋組に入社。2012年に社長就任。
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社長の歴史
責めない上司との出会いが、未来の挑戦を支える基盤に。
高校時代、小遣い稼ぎを目的に、父が経営する富洋組でのアルバイトを経験。建設業の魅力に惹かれこの業界で生きていくことを決意しました。高校時代は、サッカー部。体力に自信があり、周囲の人々にも恵まれたことも理由のひとつです。
建設専門学校で土木工学を学び、ゼネコンでは7年間現場監督を経験しました。初めて配属された現場は、24時間稼働。若手も少なく厳しい環境下でしたが、精神力と体力を鍛えることができました。しかし、トンネル工事では方向を誤り大失敗。大きな億単位の損失を出しましたが、当時の上司は私を責めず、各方面に頭を下げ対応してくれました。
今思うのは「頑張っている自分の姿を見てくれていたのかな」「その上司人も若い頃にはいっぱい失敗をしたのかな」ということ。社長に就任した今、私も若い社員に「失敗をいっぱいしなさい」と言っています。
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社長の想い
技術を超えるのは人の力、人間力が未来を創る。
私たちの事業は道路や下水道などのインフラを築くことですが、本当に大切なのは「人」の力だと思っています。ICT技術の活用なども積極的に行う一方、今後どれだけ技術が進化しても、最後に結果を左右するのは社員の人間性や仕事への姿勢です。そのため、私は社員一人ひとりの成長を重視し、習慣や学びを通じて人間力を磨く環境を作っています。
私の考えは「社長の器以上に会社は大きくならない」。だからこそ、私自身も日々成長を目指しています。社長の仕事は「考える」「学ぶ」「実践する」の3つです。父は、事業承継してから、一度も会社に立ち入らず口を出したことがありません。私が社長に就任したタイミングは「コンクリートから人へ」と言われた建設業苦境の時代ではありましたが、だからこそ必死に勉強しました。また、社会的信用を引き継げる環境だったことに感謝しています。
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社長の目標
創業50周年へ、社員と共に成長を目指す企業。
私の目標は、2034年の創業50周年を迎える時点でより強い会社に成長させることです。社員と共にハワイ旅行に行き、努力の成果を共有したいと考えています。具体的には、四日市市に本社ビルの設立、全国展開や世界進出、社員さんの活躍の場を広げるためのグループ会社の設立など。現在は、建設業として「衣食住」の「住」部分のみを担っていますが、今後は衣・食も含めた社会貢献を視野に入れています。
会社が誕生したのは、私が10歳のときでした。私にとっては弟であり、父にとっては子のような存在。2034年には、父が84歳になります。子のような存在の会社が、立派に育ったところを見てほしい。これが、私が目指す親孝行の形です。
みなさんにも、夢や目標があることでしょう。富洋組は、その夢を一緒に叶えていけるような、そんな会社であり続けます。
取材日:2024年12月