
岩渕薬品株式会社
代表取締役社長
岩渕 琢磨
1978年千葉県佐倉市生まれ。大学卒業後、山之内製薬(現アステラス製薬)に入社。8年間MRとして勤務し、担当エリアの医師会講演会を独占する成果を上げる。2011年11月、岩渕薬品へ入社。2019年、社長就任。
1978年千葉県佐倉市生まれ。大学卒業後、山之内製薬(現アステラス製薬)に入社。8年間MRとして勤務し、担当エリアの医師会講演会を独占する成果を上げる。2011年11月、岩渕薬品へ入社。2019年、社長就任。
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社長の歴史
反抗期を経て、会社の未来を見据える社長へと成長。
私は物心ついた時点で、周囲から「岩渕薬品の次期社長」と言われていました。今となっては地域ぐるみの応援と捉えていますが、学生時代にはかなり反抗しました。予備校通いを装いながらバンド活動をしたり、ゴミ捨て場で拾ったサーフボードでサーフィンに目覚めたり。ただ、サーフィンと出会い、自然に触れ心身を鍛えた経験から反抗期も収まりました。
私自身には、今も「岩渕薬品」「100年の歴史」の中に組み込まれている感覚があります。人間だけど個人ではなく、法人という存在の中で生きている感覚です。そして、人は皆、地球環境という大きな循環の中で生かされている存在だと思います。人が「個」を主張しすぎると問題が発生すると考えています。「オーナー企業の社長は特別」と思われがちですが、実際は、みなさんと同じです。 -
社長の想い
次の100年を見据え、社会に必要とされる人を育む。
弊社は2014年に100周年を迎えています。前年には、私を含む社員有志40名ほどが集まり「岩渕薬品ひっぱりたい奴、でてこいや!!」セミナーを開催。歴史を振り返り経営理念を読み解いたり、代替わりを見据えて、リーダーシップやマネジメントスキルを得たり。また仕事を通じて、自己実現や自己成長を果たす方法も語り合いました。今は、当時のメンバーが中心的役割を担い、会社の変革や新しい施策を推進しています。
近年、私は入社式で「あなたたちはまだ社会人ではありません。私が思う社会人は、身一つで社会に必要とされる存在です」と、伝えています。岩渕薬品は、「社会人養成所」です。どれだけ遅くとも65歳までに社会から必要とされる人材となり、卒業してください。企業人で人生を終えるのではなく、仕事を通じて自分の人生を築いてほしい。これが私の想いです。 -
社長の目標
医薬品流通の基盤強化から、地域社会の課題解決へ。
私の目標は、岩渕薬品を「地域社会の未来を支える企業」として進化させることです。具体的には、医療分野のDX化や物流システムの高度化を進めるだけでなく、地域の健康づくりや介護予防事業、ソーシャル・インパクト・ボンドなどの新たなビジネスモデルの展開をさらに進めます。
企業も社員も市民も大学も、関わるみんなが「地域課題」を自分ごととして捉える、本当の意味でのパートナーシップ構築実現を目指しています。
私自身は、地域プロデューサーになりたいんです。だから社長の鞄持ちを通じて出会いたいのは「自分たちの活動で、地域や未来は変わる」と考える人。「仕事を通じて地域貢献をしたい」「次の世代のためにより良い未来をつくりたい」と考えている人と出会い、一緒に動けることを期待しています!
取材日:2024年12月