
4976(よくなろう)GROUP
代表
桑名 伸
20歳で起業して以来、経営の現場に立ち続けている。車の販売を原点にインターネット事業、研修、飲食、不動産、教育、出版など多岐にわたる事業を展開。現在は大学でも授業を担当。ビジネスだけでなく人づくり・社会づくりにも挑戦の幅を広げている。
20歳で起業して以来、経営の現場に立ち続けている。車の販売を原点にインターネット事業、研修、飲食、不動産、教育、出版など多岐にわたる事業を展開。現在は大学でも授業を担当。ビジネスだけでなく人づくり・社会づくりにも挑戦の幅を広げている。
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社長の歴史
20歳で起業。なんとなく始めたら、人生が動いた。
私が起業したのは20歳のときでした。
きっかけは、アルバイト先で先輩に紹介したお客様が次々と車を購入したこと。「自分でやったほうが儲かるよ」という言葉に背中を押され、なんとなく始めたのがスタートです。先輩の動きを観察し、失敗しながらも仕事を少しずつ覚える日々。大学は1年で辞めましたが、商売の勉強は徹底的にやりました。
お金を稼ぎたい一心でがむしゃらに働いた20代。転機は、結婚と子どもの存在です。家族と安心して暮らしていくために、人生を長いスパンで見つめ直しました。気付いたのは、目の前の利益だけでなく、相手の心を動かすことにこそ価値があるということ。相手の心に届く方法を真剣に考えるなかで、商売の本質にたどり着きました。
思いがけず始めたことが人生を変えることもあります。もし今、「やりたいことがわからない」と迷っているなら、自分の目の前にある小さなきっかけを、全力で掴むこと。その行動が、未来をつくる一歩になるはずです。
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社長の想い
「ありがとう」が、社員の自信と誇りになる会社。
私が大切にしているのは、“ビジネス”ではなく“商売”です。ビ
ジネスの中心はお金ですが、商売は相手の心をどう動かすかから始まります。だからこそ私は、マニュアル+αの対応力を育てる教育に力を入れています。社員一人ひとりの能力と人間力が、企業の価値を高めていくと信じているからです。
お客様から「ありがとう」と言われることは、社員にとって自分の存在意義を実感できる瞬間です。「目の前の人のために、どこまでできるか」を考え続ける姿勢は“地固め”になり、企業の安定成長につながります。
4976(よくなろう)GROUPには、社会人として最初のステージで、「人の心を動かす力」を身につける土台があります。礼儀作法から始まり、実践的なロールプレイングを重ねながら「自分はやればできる」という自信が育つ会社です。
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社長の目標
安心して働ける場所をつくり、自分の生き方を選べる時代へ。
私の考えは「最後が人生のピーク」であるべきということ。
目指すのは、自分の葬式に社員や家族、教え子たちが集い、「じいちゃん、ありがとう」と笑って送り出してくれる未来です。そのために今、教育事業に力を入れ、保育園や大学、老人ホームまでを自社内に持つ“経済圏”の構築を進めています。
社員が安心して長く働き続けられる、そんな場所をつくることが、私の目指す会社のかたちです。
経常利益100億円という目標も掲げていますが、上場は目指していません。「注目される会社」よりも、「信頼される会社」でありたい。利益と人の心、その両方を追いかける“日本流の商売”を世界に示していきます。
学生の皆さんに伝えたいのは、「働くこと=人生を失うこと」ではないということ。「株式会社自分の名前」――そんな感覚を持てば、働くことはもっと自由で、面白くなります。会社に入ったら終わりではなく、ここから本当の自分の物語が始まる。働き始めたその日からそんな実感を持ってほしいと思っています。
取材日:2025年04月